#106
全日本フィギュアスケート選手権フリーで4位の選手が高得点を出す。
(照子)春子も最高出したらええんや。
そしていよいよ春子の番です。
米原に描いてもらったてるてる坊主の横断幕を掲げて応援する冬子たち。
春子は素晴らしい演技をする。
(冬子)最高や。春子姉ちゃん最高や。
春子は3位に入りオリンピック出場を決める。
岡谷さん、いったげてください。あんたが先いって春子におめでとう言ってやってください。春子、待ってるはずです。私は後でええねん。
(春子)お母ちゃん!お母ちゃん!やった!やったで!!
春子!!
お母ちゃん!!
やったなぁ。
抱き合って泣きながら喜びを分かち合う春子と照子でした。
試合の後、4姉妹だけで話をしてる。
(夏子)春ちゃん、出し切ったね。
うん。もうギリギリいっぱいやわ。
(秋子)すごいギリギリやなぁ。オリンピックやで。
ビリで引っかかっただけや。
それかてすごいビリや。なぁ冬ちゃん?…どないしたん?
ビリやない。春子姉ちゃんビリと違う。
そら誰かてわかってるわ。
1等や。最高や。
ありがとう冬ちゃん。
私も自分だけの最高目指したい。
稲本コーチにお礼を言う照子と春男。
先生ほんまにありがとうございました。
(稲本)おめとうございます。お母さん、まさかオリンピックでも勝てなんて言わないでしょうね。オリンピックはもうご褒美みたいなもんなんですからね。春子さんが楽しんでこられるようみんなで明るく送り出してあげましょうね。
はい。ここまできたら思い残すことはありません。私はもう消えました。
翌日、夏子だけを残し池田の町に戻ると商店街は春子の祝賀で大騒ぎ。
そこへ三輪トラックで和人とローリーがやってくる。
手を振る和人のいい笑顔![ドキドキ]()

(ローリー)冬ちゃん!秋ちゃ~ん!!
和ちゃ~ん!!
おおきに。ありがとう。
ありがとう。
三輪トラックに乗って町をパレードする。
田中コーチもやってきました。
(田中)春ちゃん!おめでとう!バンザーイ!!バンザーイ!!
ありがとうございます。岩田春子がオリンピックに出ます。
つづく。
オリンピック出場という夢を照子と一緒に掴んだ春子。
誰よりも1番先に照子と喜びを分かち合いたかったんです。
照子は春子のスケートでの自分の役割は終わったと思ってる。
冬子は自分の最高を出した春子を目の前で見て、自分も自分だけの最高を出したいと強く心に誓ったようです。