一緒にしないでよ。あなたの歌と私の歌一緒にしないで。一緒にされたら困んのよ。明日からこの商売やってけなくなるでしょ恥ずかしくて。
そしてミサ子は歌は何で歌うかと聞いてくるのでした。
心や気持ちだと答える夏子。
歌はねぇ、時間で歌うのよ。歌はね、その歌手の生きてきた時間で歌うの。どれだけどんな風に生きてきたかで歌は違ってくるの。あなたの歌と私の歌が同じわけないでしょ。

あ、いや…実はな…ずっと考えてたんやけどハンバーガーなんやけど。
え?なんて?

ハンバーガー♪
まだ言うてんの。

あんな、こんな風な形にして間にハンバーグを挟むねん。
それやったらな。包んでもうたらええねん。
包む?
うん。肉もハンバーグにまでせんかてな、ミートソースにしたらええねん。だからミートパイや。
ミートパイ。
うん。アップルパイみたいなアップルデーニッシュいうのがあるやろ?ミートデーニッシュにするねん。
それもええねぇ。
焼きたてデーニッシュから肉がじわ~って出てきたら、なんかええ感じせえへん?
じわ~か、ええな、ええわ、それええわ!そんでどんな形にすんの?
そやな、生地は…
クラブで歌うことにうんざりしてる夏子を見てわざと歌ったと謝るミサ子。
夏子はこういう店で歌っても誰も聴いてないみたいで嫌だったのです。
けど、さっきミサ子さんが歌ってるのを見て、驚いたんです。ほんまは感動してしもたんです。
お客さんに聴いてもらうんやなくて聴かせてしまうことができるんやてこの人は。あたしにはとてもそんな歌い方はできへんて。その後怖くて歌えなくなってしもたんです。
うるさいよ。売れたもんが勝ちなのよ。売れたもんが偉いのこの世界は。
そういう風に思いません。ミサ子さんの歌はミサ子さんにしか歌えないと思いました。
あなたのようになりたいと、そう思いました。
それを言わないのはあたしが卑怯やと思いました。
ミサ子は恵まれて悪いわけない、自分も昔は真っ直ぐ信じて歌ってたことがあったと。
あなた、売れるわよ。売れてほしいじゃないあなたみたいないい子にはさ。
そうだ。あなた紅白出ないさいよ。出なさいよ紅白。そしたらさ、私花贈る。あなたにはどこにいたってちゃんと花贈るからね。
そしてミサ子はお願いがあると自分の持ってる中で1番高価なイヤリングを夏子に渡す。
もし紅白に出るようなことがあったら、出たら、これつけて出てくれない?だめ?
ブルーライトヨコハマはそれから売り上げをグングン伸ばしその年のヒット曲になりました。
つづく。
この回はとにかくいしだあゆみさんの演技が圧巻でした。
昨日の段階でどうなるのか覚えてなかったんですけど、放送を見てすぐこの場面を思い出しました。
それだけインパクトのあったシーンでした。
いしだあゆみさんの台詞や演技には説得力があるんです。
年齢なりの人生を感じるとでも言うのかな。
途中からミサ子と夏子は涙を流してたのですが、たぶん上原多香子さんはいしだあゆみさんの芝居に引っ張られて涙が自然に流れたんじゃないかな。
見てて引き込まれました。
夏子の真っ直ぐで純粋なところもよく出ていてよかったと思います。
冬子と和人のシーンは微笑ましい
簡単にハンバーガーを諦めないところが冬子らしい。
自分が考えた案をすぐに和人に聞いてほしくてウズウズしてるのも可愛い。
和ちゃんも頑なに否定するだけじゃなくて、ちゃんと相手の意見の良いところは受け入れて認めてるのがいい。
そして自分も積極的に意見を出して一緒に楽しそうに考える。
ここでも大手製パン会社でも経験が生かされてる。
楽しそうな和ちゃんを見ると嬉しくなりますね。
ほんとに微笑ましくて可愛くて癒される2人です((*´∀`*))
まだお互い恋の意識はしてなさそうです。